隠れた真実をいかに実現するか

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誰も気付いていない隠れた真実を探し出すこと。

それによって偉大な企業を作ることができる。


ピーターティールの格言だ。


確かに、隠れた真実はありきたりの常識に囚われる多くの者と一線を画し、それを手にした者に偉大な力を与える。


グーグルやフェイスブックもそれに気付いていなければ今日の繁栄はなかったはずだ。


しかし、このことに忠実に従うならば、起業は宝探しとなる。宝探しとしての起業は、ドットコムバブルの起業家達が既に行ってしまった。


彼らは「世界を変える」を合い言葉に株価を手にお祭騒ぎをし、一夜にして破綻の道を突き進んだ。彼らのほとんどは社会の動向を無視してしまっていたのだ。


社会から見たら彼らの行動は滑稽そのものだ。個々人が協同し、皆でより良くするために活動しているにもかかわらず、彼らのようなニヒリズムじみた思想を持つ「超人」達が我先へと争いを作り出していたからだ。


企業の持つ価値など、社会から見たら大海の一滴である。隠れた真実を探し出したとしても、それが永遠の価値を持つわけでもない。


隠れた真実は偉大な力を与える。しかし、それを目的化してはならない。

従って、ピーターティールの格言は修正すべきだ。


大事なことは「隠れた真実をいかに実現するか」だ。